「食品の機能性評価モデル事業」
結果報告

サプリメントの成分は本当に効果があるのか(2013.4.26)

 中国の鳥インフルエンザについて、潜伏期間は約6日であることが分かったようです。また感染者の約8割は生きた動物(市場の鶏、カモ、ハト、豚)と接触があったということが分かりました。

 ただし残りの2割は動物と接触していないということで、感染源がはっきりしないということに不安を覚えます。現在の感染者数は26日現在で中国113人、台湾1人、亡くなられた方は23人となっています。
 
 ということは増加率が衰えたと言うことになりそうです。このまま減少に転じることを願っています。

 さて話変わって昨日の毎日新聞朝刊の「くらしナビ ライフスタイル」というページに、「どう効く?サプリメント」という記事が出ていました。

 今私はこの健康に関するブログの他に、私の妻が闘病生活を送った悪性リンパ腫について、自分なりに調べて考えたことをまとめている「悪性リンパ腫との闘い」というページを作っているのですが、そこで健康食品について調べていたので、この記事が目を惹きました。

 というのも特定の健康食品の成分を調べ、その成分が体のどの部分にどのように効くのかということを調べていくと、ほとんどの健康食品について、その効果は曖昧に記述されているように思え(そのように記述しないと薬事法違反になるということも知っていますが)、「本当に効くのか?」という疑問を感じていました。

 そんなときにちょうど見かけたのがこの記事ですが、消費者庁が健康食品やサプリメントの中の11の成分について、その成分が本当に効き目があるのかということを調べた調査ですから、かなんり説得力があります。

 結果ですが、総合評価としてAからFの6つの評価に分類しています。栄えあるA評価(明確で充分な根拠がある)となったのは、新聞では「オメガ3系油」と表記されていて、それは具体的に何?という感じですが、サプリメントとしてはよく知られている「DHA」「EPA」だそうです。

 ただしこの二つがどんなことにも良いというわけではなく、A評価を受けている効能は心血管疾患リスクの低減、血中中性脂肪の低下、関節リウマチ症状の緩和の三つであり、実際にはその他の効能もうたわれているようですが、それらについてはBやCという評価になっています。

 一方様々な効能に対して、A評価を得ているのはこのオメガ3系油と言われているものだけで、その他よく名前を聞くサプリメントの成分でB評価(おそらく根拠がある)がセレン、グルコサミン、イチョウ葉エキス、ルテイン、コエンザイムQ10等です。

 これらの成分についても、効くと思われる症状と効かないと思われる症状は分かれています。従って消費者向けにこういったデータは、もっと公にすべきではないかと思われますが、メーカー側としては、あまり公表してもらいたくないのかもしれません。

 詳しい内容については食品の機能性評価モデル事業」の結果報告というページにまとめられています。全部で85ページという大きなファイルですが、流し読みするだけでも雰囲気は感じ取れるのではないでしょうか。

 ちなみに私自身はサプリメントの成分で効き目があると評価されるなら、それを含む通常の食品を食べれば充分と考えていて、あえて高額なサプリの類は今の所必要ないなと思っています。



DHAの特徴


サプリメント


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