薬はどこから摂取されているのか?

人間のカラダはイソギンチャクと似ている?(2013.11.19)


 人間の体は、基本的に口から食物、鼻から空気を取り入れて、前者は食道を介して胃に入り最後は肛門から排出されます。後者はに入り、そこでガス交換が行われた後、再び鼻や口から出ていくわけです。

 いずれにしても、食物や空気が直接体の中にズブズブと溶け込んでいくのではなく、組織の表面に並んでいる細胞の隙間を通して、栄養分や酸素が行き来するということです

 従って私の頭の中には、大きなタルの上から下に管が作られ、上が口、下が肛門という図式が出来ています。何とも情けないイメージですが、どうも私にはこれがイソギンチャクかなんかのイメージに見えてしょうがないです。

 で体の中央を通っている管の周辺にある組織の中では、取りこんだ栄養分や酸素を使って自動的にエネルギーや体組織が生産されていることになります。

 このとき、この組織に何らかの異常が生じると、我々の体はそれを自動的に修復しようとするわけですが、不調になる勢いが強かったり、修復作業が遅れたりすると「病気」という症状を我々は意識する、と言うことになります。

 そうなったときに、不調を修復するための援軍や不調そのものを正常にする作用を持つ薬物を摂取し、回復機能を増大させることによって、短時間に病気をなおすというのが薬剤の意義かなと思います。

 ではこういった薬物を、先ほどの管のイメージで考えた時、どこからそういった薬物を吸収させるのがもっとも効率的なのか、というのが大きな問題です。

 改めて調べてみると、薬の種類によってその吸収する場所が異なります。

1.皮膚
2.鼻腔
3.口腔
4.肺
5.小腸
6.直腸
7.注射等  
 
 問題なのは、1.の皮膚や7.の注射を除くと、すべて体外または体内を通過している管(口から食道、胃、小腸、大腸、直腸という管)の中を通っているわけで、基本的にこれは体内ではあるけれど、本当の意味では体外と同じであるように思えます。

 そう考えると、我々が食べた食物もそうですが、人間はどうやって管の中の栄養分や薬物を組織の中に取りこんでいるのかということがひじょうに気になります。

 私が何故こんな事を気にしているのかというと、結局体内に吸収するためには、様々な栄養物や薬を小さく分解して細胞の隙間を通して体内に取りこむ必要があるからで、そうなると最初の栄養や薬としての成分は取りこまれた段階で違った性質を持つようになるのではと言う疑問を持ったからです。

 つまり何らかの物質が体に良い、と言われていてもそれを摂取したからといって、その物質がそのままの形で体内に取りこまれるとは限らないということです。


腸が吸収できる物質


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