ストレスと脳内物質

2011年10月14日

 適度なストレスは脳に緊張感を与え、やる気が出させますが、それが過度になると体が不調を起こします。そのメカニズムを探ろうというわけですが、これらはどうやら脳内で分泌される物質によるみたいです。

 一番よい物質は「ドーパミン」で、これが分泌されているときは、活発でやる気が充分と言うときのようです。「今日は調子がいいぞ。何でもかんでもガンガンいけそうだ」と言うときですね。

 逆に「はあ〜、また朝か。仕事に行かなくっちゃ」とか「またあの上司とつきあうのか」「なんか最近何をやってもだめなんだよなあ」等々、いわゆる落ち込んでいるときは、「ノルアドレナリン」という物質が分泌されているみたいです。

 さらに「セロトニン」と言う物資はが分泌されると、周囲からの刺激に対して冷静に対応でき、仕事をてきぱきこなせるはたらきがあるようです。

 従って、何らかのストレスに遭遇したとき、セロトニンがしっかり分泌されていれば、その対処の仕方も冷静に考えられ、さらにその対応を通してドーパミンが分泌されるようになれば、ストレスを克服したというか、それを利用してさらに一歩前進したということになります。

 しかし反対に、セロトニンの働きが弱いと、ほんの少しの刺激であっても動揺して、対処方法が分からず混乱し、そうなった自分にさらに失望し、悪循環が始まりノルアドレナリンが分泌されるようになります。

 そこで先ずセロトニンとはいったいどんな物質で、脳のどこから、どのような刺激で出てくるのかを調べてみました。

 すると人のセロトニンは、その90%が小腸の粘膜に存在し、8%は血液中の血小板(出血した血を凝固させる作用を持ちます)の中に存在し、残りの2%が脳内に存在するようです。

 ではセロトニンを生産する原料は何かと言うと、これはトリプトファンという物質だそうで、栄養学では必須アミノ酸に分類されています。

 というわけで、次回はトリプトファンについても調べてみたいと思います。


2011年10月15日

 さて、セロトニンです。体内でセロトニンを作る材料となるのはトリプトファンと言う物質ですが、この物質はいわゆる我々が普通に食べる米や肉、果物等に普通に含まれているようです。

 従って普通の食生活では不足しないと思われますが、いわゆるファーストフードの類にはどの程度含まれているのか調べてみる価値があるかもしれません。

 というのもファーストフードばかり食べていると、感情のむらが大きくなり、怒りやすくなったりキレやすくなったりと俗に言われているからです。

 なおトリプトファンが体に良さそうだということで、無理に過剰摂取をすると肝臓に障害を起こすことが指摘されているようなので、やはり基本はきちんとした食事を三食摂るということに尽きるようです。



ノルアドレナリン


ストレス


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