ストレスに気がつくきっかけ

ストレスの影響は自分では気がつきにくいようです(2012.4.20)

 自分自身が大きなストレスにさらされている現状があっても、真面目な人はなんとかその状態乗り越えようと努力し、時にはその努力が結果に結びつかないとき、それは自分の力が足りないせいだ、と自分の能力に責任を押しつけたりします。

 その結果、「まだまだ努力が足りない」と思ってしまい、さらに過剰な努力を続けると言う事態に陥ることがあります。

 特に「自分ががんばればこの仕事は何とかなる」とか「自分がいないと、この仕事は続かない」といったような悲壮感が出てくると、ストレスはより高まります。

 それでもそういった状況に理解を示してくれ、「頑張ってるな。だけど無理するなよ」と気遣ってくれる仲間や上司がいればいいのですが、孤軍奮闘となると、そういった使命感というか責任感はますます自分を鼓舞する一方、潜在的に精神を痛めつけていくように思います。

 そしてある時、自分では一生懸命努力してやっていたつもりなのに、「その成果がまったく表れない」とか、理解のない上司から、「何一人でテンパッテいるんだ」とか「そんなの努力の内に入らない」とか、結果そのものが上司の手柄になってしまうとか、仲間から「あいつ浮いているな」とか「一人で何恰好つけてんだ」とか「あいつがいるから仕事がうまくいかない」等の揶揄、中傷が聞こえてきたりすると、どこかで精神のタガがはずれてしまい、強烈な鬱に襲われる、と言うことになります。

 それでも、「なに勝手なこと言ってんだ」「お前等に俺の気持ちが分かるか」「上司なんか自分では何も責任とらないじゃないか」と反発できればいいのですが、真面目な方に限って「やっぱりそう思われていたのか」「俺の努力は無駄だったんだ」「すべて俺が悪い」という認識になってしまうと、更に深い鬱に陥るような気がします。

 この一連の過程では、当人はそれがストレスだとは思っていないところが問題です。

 私の場合、自分がある程度のストレスにさらされているとは思っていましたが、その結果の体調不良が外に現れているとは思っていませんでした。

ところが幸いにも何人かの方から、「大丈夫ですか?」と声をかけられることがあり、それによって自分自身の心理状態や外から見た雰囲気を客観的に見直すことが出来、相当大きなストレスにさらされていたんだな、という認識を持つことが出来ました。

 しつこいようですが、ストレスにさらされている時は、それがストレスだとは思えない事があるということで、やがてそれが徐々に体調不良につながっていくのですが、早期に外部からのアドバイスを受け入れることが出来れば、そこから比較的楽にカムバックできます。しかし、そういったアドバイスを無視していると、やがて自律神経のバランスが崩れ、本格的な鬱に陥る、と言うことなのではないかと思っています。



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