ストレスを認識せずに体調不良

ストレスを認識できないときが危ない(2012.4.24)

 ストレス解消の方法は、運動、スポーツ、睡眠、深呼吸、瞑想、各種の柔軟体操、食事、買い物、風呂、旅行等々いろいろ考えることが出来ます。

 しかしこういったことは、現在ストレスを感じていない人や、何とか様々な努力をしてストレスから逃れることが出来たという人が経験的に実践した解消法です。

 ところがまさにストレスの渦中にいる人はそんなことを考える余裕がない。余裕があったらストレスの根元となっているものへの対処方法や解決方法に気を取られて、ストレス対処どころじゃないというのが実情かなと思います。

 私自身が大きなストレスの渦中にあったとき、大きなストレスを受けているという自覚があまりないままに体調不良を経験し、さらに周辺の数名の同僚から「大丈夫ですか」と声をかけられるようになって初めて大きなストレスが自分にかかっているんだと気がつきました。

 つまりストレスの渦中にいる人は、自分が大きなストレスにさらされているという認識がなかったり、逆にあったとしてもその問題解決の努力を最優先して、ストレス解消方法をあれこれ実践する余裕がない、というのが実情ではないかと思われます。

 そういった積み重ねが長期間に渡って続き、少しずつ体の変調が出てくるわけですが、これも一気に出てくるわけではないので面倒です。

 私の場合は、血圧が少しずつ上昇。薬を代えたりして調整しましたが、基本的には食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足なんだろうなあと思い、ストレスの影響が大きいとは思っていませんでした。

 またいつの頃から早朝に目が覚めるようになり、それからはいくら努力しても眠れなくなるという日々が続きました。しかしこれも年齢的に早寝早起きの体質に変わってきたんだろうという風に思い、ストレスの影響だとは思っていませんでした。

 ところがそういった早朝起床がやがて常習化し、よる10時に寝ても11時に寝ても、明け方眠たいなと思いつつ4時過ぎに目が覚めてしまうということを繰り返す内に、やはり「これは変だぞ」という自覚が少しずつ生まれてきました。

 体はだるく、寝起きもすっきりしないのに精神活動だけがなんか勝手に活発化しているという状況で、まさに視床下部の不調だったと今なら判断できる状況です。

 さらにその内今度は明け方に、いわゆる悪夢を見るようになってきます。悪夢と言っても内容を詳細に覚えているわけではなく、「悪夢を見た」という記憶だけが残り、深夜に激しい動悸と共に目が覚めたりする頻度が徐々に増えてきました。

 これは嫌な経験ですね。一人で寝室に寝ていて、夜中に「うわ〜、また変な夢をみた」という記憶と共に目が覚め、それと同時に心臓の激しい動悸が聞こえます。慌てて深呼吸したりするのですが、動悸はなかなか収まらず、これはこのままベッドの中で狭心症にでもなるのではないかという恐怖心も感じました。

 30分ぐらい一人でベッドの中で深呼吸を繰り返し、ようやく落ち着いた頃を見計らってリビングに行き血圧を測ってみると、なんと190/110なんてことが何回もあり、「あ〜、これはいかん。もう駄目かも」と思ったことが結構ありました。嫌な思い出です。



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