天然水の話しを続けていますので、ついでに家庭用の浄水器についても触れておきたいと思うのですが、さらにその前に水道の水は本当にまずいのか、または本当に不衛生なのか、という問題があります。
そこで浄水場についても考えなくてはいけないなと思い、ネットでその原理を改めて調べてみました。
さて我々が普段飲んでいる水道の水はどこから来るのか、ということですが基本的には川の水をろ過して飲んでいることになります。とすると自分が利用している水道水のどの川の水なのかが気になります。
また浄水場の位置はどこなのかも気になってくるところです。そう思って検索してみると、我が家は埼玉県坂戸市なのですが、なんと家から2kmぐらいのところに浄水場を発見。「そうかそうか、確かにそんな建物を見たなあ」と再認識。
そこで実際の水はどこから汲み上げているのか調べてみると、深井戸と書かれています。私はてっきり高麗川の上流で取水しているもんだと思っていましたのでびっくりです。
そうかすでにある意味では天然水を飲んでいたんだなと認識を新たにしました。もっとも実際にはこれ以外にも県からの水道水も供給されているようなので、すべてが井戸というわけでもなさそうです。
それはともかく汲み上げられた水は、たとえ深井戸水であっても何回かろ過され、消毒のための塩素を混ぜ各家庭に送られるという仕組みです。
この間、何回も繰り返されるろ過によって、水はますますきれいになり、それでも雑菌の繁殖が予想されるために最後に塩素が加えられるわけです。
最終的に水質検査も行われていて、その結果はPDFファイルで公開されていました。しかしずらずら書かれている様々な有機化合物の名称は、素人にはよく分かりません。
数字を見るとどれも小数点以下の数字なので、まあ安心できるのだろうという事しか分かりませんが、せめて許容範囲の数値も書くべきだと思います。
ともあれ送られてくる水道水の質はかなり良い、ということが分かったような気がします。 ではその先はどうなのか。
実は屋上等にある給水タンクについては、かつて水の問題でいくつかの雑誌で特集として取り上げられたこともあり、割に関心を持っていましたが、各家庭に供給される水道管についてはあまり気にしていませんでした。
しかし今回水について考えるにあたって、やはりこれも考えた方がよいと思うようになり、ネットで検索してみました。するとやはりというか、知らなかったというか、いろいろ問題がありそうな気がしてきました。
そもそも昔の水道管は鉛が使われていたようですが、これは鉛中毒になる可能性がないともいえないので、今は使われていないようです。
現在は塩ビ管、ポリエチレン管、ステンレス管などに変わってきています。これらはさびにくいというのが特徴です。従って管の材質そのものが水道水に溶け出すということはありません。
しかし使用年数によって、管内部に水あかや赤さびなどが付着すると共に、消毒用の塩素の化合物、バクテリア類、細菌の死骸、水道の水にもともと入っている鉄分等、やはり水そのものにはいろいろ溶け込む可能性があるようです。
また大きな建物の屋上に設置されている受水槽は、ある程度の大きさより小さい物は水槽の清掃が義務化されていません。これは全体のほぼ9割に該当すると書かれていますから、古い小さなマンションは心配です。
受水槽の問題点は、受水槽そのものにひび割れがあり雨水が混入したり、受水槽内部の鉄分が溶け出したり、ちょっとした隙間から、小動物が入り込んだりする所にあります。
そうゆう情報を検索していくと、いくら上水道からの水が清潔であっても、やはり個々の家庭では浄水器が必要なのかなと思ってしまいます。