痛風になったときの生活と予後

 予兆があったとき大量の水を飲んで、なんとか症状を回避できればいいのですが、そうでなければだいたい明け方ぐらいから激痛が襲ってきます。

 そこまで症状が進んでしまったら、たぶんいくら水を飲んでも腹ががぼがぼになるだけで、痛みは治まらないと思います。

 私の場合は、病院で松葉杖を借り、約1週間寝たり起きたりの状態が続きました。特に最初の数日は、足がぱんぱんに腫れあがっていたのと、鎮痛剤を飲んでいてもそれなりの痛さがありましたで、仕事には全く行けませんでした。

 家にいるときは、さすがに松葉杖は面倒なので、片足であちこちに捕まりながら移動です。悲惨なのは階段です。上りも下りも結局階段に腰掛けて、一段ずつ上ったり下りたりです。

 しかもそのような動作をしているときに、足が壁にぶつかったりすると、またまた激痛が走りますので、本当に注意ぶかくゆっくりゆっくり移動です。

 また、我が家のトイレは洋式なので助かりましたが、和式だったらどうするのでしょう。とても片足で大をするわけにはいきません。もちろん小用も片足です。面倒なので座ってしまうこともありました。

 「風呂は血行が良くなり、さらに痛くなりますよ」と言われていたので、結局片足だけバスタブの外に出して、右足とお尻でバスタブにつかるという、ヨガの行者のような恰好で利用しました。

 しかしあらためて風呂でバスタブの外に投げ出した足を見ると、どう形容して良いか分からないぐらい腫れています。ゴムの手袋に水をいっぱい詰め込んで膨らました状態とでもいえばいいのでしょうか。今にもはじけそうな感じです。

 数日後徐々に腫れがひき始めました。医者が言ったとおり、不思議なことに自然に治ってきました。治った後は、再び尿酸値が増えないように、今度は別の薬を継続的に飲む必要があるとのことでした

 結局仕事は2日間ほど休み、その後は連れの車で送迎です。仕事が教員なので、授業のたびに教室まで移動しなければなりません。当然他の階への移動もありますから、とんでもんなく体力を消費しました。

 しかし休日をうまく利用したり、生徒に教室を動いてもらったりと、いろいろ工夫をしてなんとか乗り切りましたが、営業なんかで外回りをしている人だったら大変だったと思います。

 さて予後ですが、かかりつけの医師に相談したところ、「尿酸値を下げる薬を飲んだ方がよいでしょう」ということになり、以後ず〜っと飲み続けています。

 薬の名前は「ザイロリック」。効能は血液中の尿酸の量を低下させると書かれています。用法・用量は、1日4〜6錠を2〜3回食後に服用することになっています。

 この用量は200〜300mgに相当するようです。

 私の場合は現在1日朝1回、血圧の薬と共に服用していますので、100mgに相当します。通常より少なめですが、一応これでコントロールできているようです。

 副作用についてもいろいろ書かれていますが、幸いなことに、これまでは特に自覚症状はありません。

 というわけで、「痛風」に関してはかなり痛い思いをしたため、その印象は強烈で、今も時々うずきはありますので、健康管理が大事だなと思っています。

 その意味では、「うずき」が危険信号にもなっているわけで、それを感じたら「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」「ストレス過重」を反省し、すぐに多めの水を飲むようにしています。

 また日頃から、おいしい水と天然水に対して関心を持つようになりました。特に天然水に関しては、旅行に行くとその近くの飲料用の天然水をタンクに入れて持ち帰ったりしています。



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