厚労省の健康調査結果から見た
脳卒中と高血圧の増加

平成22年度 国民健康・栄養調査結果を見て(2012.2.2)

 平成22年度の「国民健康・栄養調査結果の概要」が厚労省から発表されています。pdfファイルです。

 それによれば「脳卒中」と言われたことがある人が男女ともに増加。心筋梗塞や狭心症と言われたことがある人の割合は変化無しだそうです。

 脳卒中が増えているということですが、「脳卒中 原因」と入力してネットで検索してみると「脳の血管が詰まったり、破れたりすること」と書かれています。

 何故詰まるのかというと、脳内または脳以外の血管に血栓が出来、それが脳内に運ばれ詰まると言うことのようです。

 では血栓とは何かかというと、要するに血液が何らかの原因で固まることであり、この原因もどうやらいろいろあるようで、動脈内に出来るものは血小板が関わり、静脈内に出来るものは赤血球が絡んでいるみたいですね。

 さらに、これらの血栓が出来る主な要因は三つあるとウィキペディアに書かれています。一つめが血管内皮細胞の障害だそうで、喫煙、高脂血症、高血圧、肥満、糖尿病に起因。

 二つめが血液の流れが悪くなることでギブスや長時間の同じ姿勢(エコノミー症候群でしょうか?)により、血液がウズを巻き血栓が出来ると言うことです。

 三つ目が血液の成分そのものの変化。高脂血症、妊娠、出産、老齢といった状況で、成分が変化し血栓が生じやすいということのようです。

 とすると高齢化社会になり、さらに私なんかもそうですが、高血圧患者が増え、血圧が正常でも甘いものが好きな糖尿病の人が増えていくような現代社会では、今後も脳卒中が増えそうです。

 また私のような高血圧患者は、血圧が高いために血管壁が壊れて脳出血になる可能性があり、これも脳卒中と言われているようです。くも膜下出血も高血圧で生じると書かれていますから、血圧のコントロールは本当に大事です。

 で、その血圧ですが、最初に紹介したニュースには、男性の平均値は133.9/82.4だそうで、女性は126.2/77.0だそうです。私の体調がよいときは135/85以下の時なので、この数値にはなんとなく納得できます。

 また30歳以上の高血圧患者の数は男性が60%、女性が44.6%で10年前と比較して増加しています。要するに二人に一人が高血圧で悩んでいると言うことです。

 さらに高血圧で継続的に治療を受けている人は男性が66.2%、女性が74.4%で、高齢者ほどこの割合は多くなっています。逆に見ると、30〜49歳の層でまったく治療を受けていない人が男性で約6割女性で4.5割いますので、これらの方は我慢しているか様々な民間療法を試している、と言うことになりそうです。
 

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