気持ちの良い方向に体を動かす

瓜生良介先生から教えられたストレッチ(2012.10.27)

 人間の体は血行が悪くなってくると、それをほぐした方がいいよ、という指令が自然に脳から発せられるように思います。簡単な例が、椅子に座って長時間同じ姿勢で仕事をしていると、たまに手を上にぐ〜んと伸ばしたくなります。

 また足を机の下にいれて爪先をぐ〜っと伸ばしたり曲げたりするのも気持ちがよいものです。パソコンをず〜っと眺めていて、時折首を動かしてみたり、肩を回してみたりすると気持ちが良くなることがあります。

 これらは血行が悪くなっているという情報が脳に送られ、脳から「その部分を動かせ」という指令が出ているわけで、その指令に素直に従えば気持ちがよいということになります。

 ところが仕事が忙しかったり、どうしてもやらなければならないことが山積みになっていたりすると、体からの指令を無視してしまうことがあります。

 そうなると血行不良の状態が慢性化し、少しずつ体に歪みが生じてきます。昨日書いた記事で、瓜生先生が言いたかったのは、その歪みをとりましょうということだと思います。

 どこに歪みがあるのかは外見的には立ってみると分かると言うことです。診療所ではベッドや椅子の上で行う簡単なストレッチを教えてもらいました。

 肩の場合は、息を吸いながら肩を上方に持ち上げ、吸い込んだ息を一気に吐くと同時に肩の力を抜いてストンと落とす。これが肩こりにはよくきくみたいです。

 基本的には息を吸いながら筋肉の緊張を高め、吐くと同時にその筋肉を弛緩させるという方法です。

 体が傾いている場合は、傾いている方の手を上に、足を思いっきり下に引っ張り延ばしながら息を吸い、その後一気に弛緩を繰り返すと、縮んでいた側の筋肉がほぐれ、ゆがみが直るみたいです。

 これは今でも私は時々ベッドの上でやっています。自分ではどちらに傾いているか分からないという人もいると思います。その場合は両方やってみて、気持ちの良い方を重点的に行うといいみたいです。つまり気持ちが良くなる方向の筋肉が凝り固まっていると言うことです。

 これらの応用はひじょうに簡単で、ベッドのの上でリラックスした状態で体を横たえ、どの方向に体を動かしたら気持ちがよいかを感覚的にとらえ、その方向に息を吸いながら筋肉を伸ばし、いっきに弛緩ということを繰り返すだけです。

 私は寝た状態でゆっくりと首を傾ける、首を回す、肩を引き上げる、手足を伸ばす、足首を曲げてふくらはぎを伸ばす、足首を伸ばす、というようなことをやっています。

 これを決して急がず、ゆっくりと呼吸しながらやると、終わる頃には半分眠ったような状態になり寝付きも良くなります。不眠の方にも効くのではないかと思いますので試してみてください。



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