自転車のペダル(2012.11.21)
2年8ヶ月前に早期退職をして、最初に不安だったのは経済問題です。早期退職をする前にお金の出入りについて家計簿をつけてチェックし、シミュレーションを何回も行った末、自身の体調や健康を考慮して決断。(この件については、別のサイト「父子家庭、早期退職者の生活設計」でまとめています。
退職した4月1日の爽快感は今でも忘れられません。それまでこんなにストレスやプレッシャーがかかっていたんだと改めて感じました。
その後非常勤講師をやりながら、家計簿をつけ続け、やはり退職1年目はいろいろと出費が多いなと感じました。しかしそれまでに予想していた金額を大幅に上回ると言うことはなく、ほぼ自分の予想通りだったことに安堵すると共に、次の課題である健康問題を意識し、このブログを書いてきました。
そんな中で、仕事をほとんどしない以上、それなりに節約に努めないといけないと考え、自分自身の健康にも良かろうと思い、在職中に購入しほとんど乗る機会のなかった自転車のタイヤを付け替え、再び乗り始めました。
一応クロスバイクという、前輪3段、後輪6段の変速機付きで、タイヤは通常の家庭用自転車と、いわゆるレーサータイプの細い物との中間ぐらいで、そこそこスピードが出るものです。
乗り始めて最初の数か月感じたことは、「ともかくペダルが重い」ということです。ちょっとギアーを落としてスピードを出そうとすると、いくら足に力を入れても疲れるだけでちっともスピードが出ないことにびっくり。しかもすぐに息が上がります。
それでも4月に乗り始め、当初は家から1.5kmぐらいのスーパーまでの往復のみで使用を始め、しばらくするとスピードは出ないものの、半径3km更には5kmと、徐々に行動範囲が拡大。
幸いにも車との接触事故もなく、1年が経過。昨年はさらに半径7kmぐらいまで行動範囲が拡大。最初の頃あれほど辛かった高速ギアでの走行も徐々に楽になっていくのがよく分かりました。
そして今年です。早期退職後2年が経過。その間、ともかく半径5km以内のスーパー通いに毎日のように自転車を使い、さらに我が家の近くにあるサイクリングロードを走ったり、少し長め(1kmぐらい)の上り坂を上るようなこともそれほど苦にならなくなってきました。
そう思って夏が過ぎた頃、ふと気がつきました。一番高速が出る、最も力が必要なギアを使っても、平地ならそれほど辛くない。これは不思議です。そこに至るまでに2年ぐらいかかりましたが、なんかある時期から突然ペダルが軽くなった感じがします。
この感覚は凄く不思議ですが、ある意味60歳まで後数か月の人間であっても、体力維持に努めれば場合によっては体力が増えると言うこともあるんだなという感じです。
もしかすると低山ハイキングやウォーキングで早めに歩くと言うようなこともやっているため、足の筋力だけでなく、肺活量というか有酸素運動そのものの効率も上がったのかなと思えます。
50代後半ともなれば、後は体力が落ちていくだけだと思っていたのですが、まだもう少し余力があったみたいです。自分の体をもっと信じた方が良いなと感じました。