痛点は筋膜や骨膜上に分布

痛点が存在する場所(2012.2.26)

 腰痛の痛みはどこから来るのか?痛点というのは、体の内部の場合、どこに分布しているのか?これが今日のテーマです。

 「痛点」の大きさは直径0.1mm程度であるということが分かりましたが、それがどのような形状をしているのかを先ず調べてみました。ところが出ていません。個数と直径は出ていますが、形や構造について書かれているものは調べた範囲では皆無です。

 そこでまあしょうがないので、仮に直径0.1mm程度の球と考えます。次にこの球の構造はどうなっているのか?これもなかなかよくわからないのですが、調べている内に、この痛点を初めとする各種の点は、知覚神経の終末部分にある、と言うことが分かってきました。
 
 ではこの知覚神経とは何かというと、痛点のような感覚を感じる受容器から出る「痛い!」という電気信号を伝える線路みたいなもので、感覚器の反対側は脊髄に繋がり、さらにその先端は大脳に達しています。

 高校の生物の授業で「脊髄反射」というのを勉強しますが、要するに痛いものや熱いものを触ったとき、瞬時に筋肉が反応して腕が跳ね上がるのは、この「脊髄反射」と言われているものです。

 つまり危険を察知して、それを避けなければいけないときは、大脳まで電気信号を送るより、脊髄ですぐに反射したほうが時間的に短縮できると言うことです。

 まとめると、大脳から拡がっている神経の網のようなものが、脊髄を通しながら体の各部にネットワークとして貼られていると言うイメージですね。これで神経の全体像は把握できました。

 でまた元に戻って、ではその先端の痛点はどのような場所に、どのような形で分布しているのかと言うことですが、皮膚の場合はその表面に近い部分に多数分布していることが分かりました。

 では体の内部ではどこに分布しているのか?調べてみると「筋肉」を取り囲む「筋膜」、骨を取り囲む「骨膜」、関節近辺に存在する「関節包」に存在するという記述を見つけました。「疼痛看護学概論」というページです。知らない内に看護学を勉強していました。

 形や構造は未だ不明ですが、体内部のどこにあるかはなんとか分かってきました。ただ筋膜、骨膜、関節包と言われても、やはりまだイメージがつかめません。次回はここからが探索の出発点になりそうです。

 ちなみに痛点が体のあちこちに分布していることは分かりましたが、温点、冷点、圧点は体の内部にも分布しているんでしょうかねえ?熱い味噌汁を飲んだとき、胃の中に熱いものが入ったという感覚はありますが、腸では感じないようにも思います。

 でもお腹をこわすと腹が痛くなります。これは痛点がある証拠でしょうか?謎は深まります。



筋膜、骨膜


腰痛


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