筋膜や骨膜のゆがみと痛み

筋膜、骨膜、関節包の場所(2012.2.27)

 「筋膜」とは一体何か?ということを先ず調べてみました。まるで医学部の学生になったような気分ですが、そもそも筋肉とは、直径が1(μm)(1mmの1000分の1)の「筋原繊維」(伸縮する髪の毛より細いゴム?)のようなものでできていて、その線維を取り囲んでいる膜を「筋内膜」と呼ぶそうです。

 次にこの筋原繊維がいっぱい集まって直径0.1mmぐらいの「筋繊維」になるそうです。極細のゴムが集まって、少し太くなった撚りゴムになったわけです。(太くなったと言っても髪の毛程度です)

 でこの筋繊維を取り巻いているのが「筋周膜」と呼ばれる膜です。そしてもう1段階。この筋繊維が多数束になったものが、筋肉と呼ばれるもので、これを取り囲んでいる膜を「筋上膜」と呼ぶそうです。

 全部で3段階の寄り集まりになるわけですが、ここで登場した「筋内膜」「筋周膜」「筋上膜」の三つを合わせて、筋膜と呼ぶみたいです。

 また最後の筋上膜の末端は骨の上を取り囲んでいる「骨膜」につながるそうで、これで骨膜のイメージも出来ました。

 次に「関節包」ですが、これは骨と骨の間にあるものです。「包」と書いてあったので、関節全体を大きく包み込む袋のようなものをイメージしていたのですが、どうやら骨と骨の間にあるすきまや軟骨を包みこんでいるみたいでその外側にさらに骨膜が存在します。つまり関節の内部のみを包み込んでいる部分と言えそうです。

 全体としてみると、我々の体を動かす基本要素になっている骨と筋肉をきっちりと包み込んでいるサランラップのような膜があり、その包み込む場所によって「筋膜」「骨膜」「関節包」となるわけで、体を動かす度にこの膜そのものが伸ばされたり縮んだりゆがんだりするわけで、そのときその内部に存在している痛点もなんらかの刺激を受けていることになります。

 ちなみに、ここまで調べて分かったことは、やはり骨そのものや筋肉そのものに痛みを感じる痛点はふくまれていないということです。

 しかし普通に運動する分には、気持ちがよいことはあっても「痛い」と感じることはないのに、加齢と共に腰痛が起きるというのはどうゆうことでしょうか?

 痛点が存在する組織のイメージが見えたわけですから、なぜ単なる運動では痛くなかったのに、ある日突然腰痛や関節痛が生じるのか?これも不思議です。



背骨の構造と椎間板


腰痛


表紙に戻る