痛みの発生部位は腰椎周辺?

背骨の構造と椎間板(2012.2.29)

 関節の中には関節包が存在し、骨の周りには骨膜が存在。さらに骨と結合している筋肉の周りには3重の筋膜が取り囲み、それぞれの膜の中に痛点が存在することが分かりました。

 次に、では腰痛の原因となる骨や筋肉はどの部位に相当するのかを調べてみました。すると基本的には当たり前ですが、まずは背骨です。

 背骨の一番上は頚椎と呼ばれ、いわゆる首の後ろの凸凹がこれに相当します。更にその下は胸椎と呼ばれる部分で、背中の肩胛骨の間にあるぐりぐりから順に腰の方へ下っていきます。

 この間、この骨は背中の形に添って緩やかなカーブを描いています。胸椎の下にあるのが、腰痛で問題になる腰椎です。

 人の骨格の断面図を見ると、首から背中、そして腰の上あたりまできれいなカーブを描いています。ところが腰椎の部分でこのカーブは再び折れ曲がりお尻の方に向かいます。

 この部分はかなり大きな骨が配置されていますが、当然体の中心付近にあるため、上半身をねじったり曲げたり、またものを持ち上げたりする度に大きなねじれと負荷がかかる構造です。

 当然その負荷に耐えるために骨自体が大きくなり、さらにそれを支える筋肉が発達しているわけです。

 で肝心の腰椎ですが、大きな魚の背骨の構造をじっと見つめれば分かるように、いくつもの円筒が重なったような形をしています。人間の腰椎は全部で5つあるみたいで、頚椎から尾骨まで含めると、全部で27個になります。

 それそれの椎骨の間には椎間板と呼ばれる部分がはさまれていて、ここが背骨が曲がるときに柔軟な動きをする部分です。(椎骨自体はしっかりした骨なので曲がらないと言うことです)

 つまり円筒(椎骨)と薄い弾力性のある円盤(椎間板)を組み合わせて、背骨を自由に曲げることが出来るわけで、その曲げを支えるのが周辺の筋肉だということです。

 ということで、痛みの発生部位は、先ず腰椎を取り囲んでいる骨膜とそれを支える筋肉を取り囲んでいる筋膜であるように思えてきました。

 ただし他にも座骨神経痛による痛みもあり、単純に腰痛と言っても、何が原因なのかで、その対処方法も違ってくるので注意が必要ですね。高齢の場合は骨粗鬆症というのもあります。

 ただここまで調べてきて、痛みが筋肉等に起因する場合は、対処方法も少し見えてきたような気もします。



骨粗鬆症にコラーゲン


腰痛


表紙に戻る