痛散湯は痛みには効きそうですが

消炎、鎮痛、ストレッチ(2012.3.12)

 痛散湯について調べているときに、消炎と鎮痛という薬効があることが分かりましたが、よくよく考えるとこの両者の違いはあまりはっきりしないことに気がつきました。

 消炎は炎症を抑えるまたは治すと言うことだと思いますが、これが治れば自然に痛みは治まるはずなので、先ずは消炎が先なのかなと思えます。

 ところが炎症そのものがなかなか収まらない場合もあると思いますので、その場合は鎮痛を考え、要するに炎症は起きていても痛みを感じないようにする、と言うことなのかなと考えました。

 ということは、消炎作用は患部に作用し、症状を軽くする可能性がありますが、鎮痛作用は痛みを感じないようにするだけで、症状そのものは改善しないということになります。

 従って自分の腰痛が炎症に起因することが分かっているなら、鎮痛ではなく消炎作用のある薬を利用した方が、治っていく過程(痛みの軽減?)がはっきり分かるような気がします。

 つまり痛みだけを無闇に抑えるのではなく、炎症をきちんと治すと言うことですね。その意味では昨日書いた内容からすると「麻杏ヨク甘湯」の方が症状改善が分かりやすいような気がしてきました。

 そこで、今度はいわゆる「腰痛」に関する漢方薬にはどんなものがあるのかも調べてみました。これは「慢性腰痛 漢方」と入力して検索すればすぐに分かるはずです。

 早速調べてみると、山ほどページが出てきます。気になったのは、東洋医学関係のページでは、ほとんどのページで「鎮痛消炎剤」は、見かけの痛みがなくなるだけで、根本治療にはならないと書かれていたことで、「やはりな」という感覚を持ちました。

 つまり炎症が起きる理由が分からないままに、炎症を抑えても、その場は症状が軽くなったように思えても根本的な解決にはなっていないため、薬をやめてしばらくすれば、またもとの痛みに戻ると言うことで、炎症を起こす原因はなくならないということです。

 と言うことは、上記の「麻杏ヨク甘湯」も、見かけは治った感じがしても、根本的治療にはならないということで、これは「痛散湯」も同様だと思います。

 結局なぜ筋膜や骨膜に炎症が起きるのか、と言う部分が解明できないと、慢性腰痛は良くならないと言うことですね。

 私の場合は姿勢の悪さが違和感の原因になっているみたいなので、そこから類推すると、姿勢の悪さ → 骨、筋肉のゆがみまたは一部への力の集中 → 筋膜、骨膜のゆがみ → 筋肉、筋膜、骨膜への血行不良 → 基礎代謝の低下 → 筋肉、筋膜、骨膜の硬化 → 痛点への刺激 → 違和感、となるのかなと思えるようになりました。

 この流れを断ち切るためには、姿勢の悪さの強制、血行不良の改善が大事かなと思えますが、これなら薬を飲むより、運動とストレッチがもっとも効果があるような気がします。

 またストレッチも、どの筋肉が硬化しているのかを考えながらやらないと効果が出ないんだろうなと思えるようになりました。 ということは腰の筋肉についても調べないといけないようです。



脊柱起立筋の炎症


腰痛


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