体が非対称なのは当たり前?

「体にゆがみ」があることは不健康なのか?(2014.6.9)

 私の体の骨盤がゆがんでいたという前回の記事を改めて読み直して、いくつか「こりゃ自分の認識が少しおかしいぞ」と思うようになりました。

 先ず第一点。文章力の問題だと思いますが、本当に骨盤そのものがゆがんでいたら大変なことになりそうだ、という点。基本的に人間の骨はほぼ左右対称に作られているでしょうから、それが成長に伴ってゆがんだと言うことになれば、相当面倒な病気であるように思えます。

 ということは、この文章は正しくは「左右の骨盤の出っ張り部分の高さが違うように思える」ということだと思います。 つまり本当は高さは違っていないのに違っているように見える、という場合と、本当に少しだけ違っている場合の二通りがあるということです。

 そうすると疑問の第二点。もし本当にゆがんでいて骨盤の形自体が左右で高さが違うとしたら、その下の足の長さが違わないと体はまっすぐ直立しません。

 しかし大たい骨から足首あたりにいたるまでの骨の長さに数cmの違いが有るのか?というのが、どうも変だと感じる第二点。

 60余年の生活の中で、例えば軟骨が磨り減るとかの関係で左右の足の長さが数mm違うと言うことはありえるような気もしますが、2cmも長さが違うと言うのはありえない気もします。

 と言うことは、骨盤の左右の高さが数cm違うと言うことは、単に測定上の誤差でしょうか。実際に仰向けに寝て足をそろえて伸ばしたとき、見た目に2cmも長さがずれると言うことはないように思えます。

 つまり素人が素人の方法で体のゆがみを知ろうとしても、はっきりとは分からないのではないかと思いはじめました。それをあえて正確に知ろうと思ったら足のレントゲン写真を撮影して左右を比較する以外ないのかもしれません。

 そもそも体は縦横上下の立体構造をしているのに、それを1次元の長さだけを見て、「ゆがんでいる」と定義すること自体が、無理があるように思います。

 そう思って気がついたのが、確かに人間の体の外形は一般的に左右対称になっていますが、内蔵に関しては非対称です。従って内臓を取り巻く筋肉組織も非対称になっているはずです。

 もしかすると骨格は左右対称になっているのかもしれませんが、骨格を取り巻く筋組織は内臓の非対称性のせいで、必ずしも対象になっていtないような気もします。

 だとすると、「人間の体は左右対象だから、それがずれていると健康に良くない」という前提条件が崩れるような気がします。

 体は多少ゆがんでいるのは当たり前。だけどそれが原因で年齢と共に何らかの影響を健康に及ぼす、という考えは間違いではないと思いますが、だから体のゆがみを直せば健康になるという単純な結論にはならないような気もしてきました。

 まだ頭の中をうまく整理し切れていないのでまとまらない文章になっているように思いますが、「ゆがみの強制」=「健康」ということではなさそうだ、という気がしてきました。
 



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