ぜんそくで苦しんでいる人へ

 今も子供さんが喘息で苦しんでいるという保護者の方もいると思います。何かアドバイスが出来ればと思い、これを書いていますが、基本的に喘息は年齢と共に軽くなっていくという認識を持つことによって、先ず少しだけ精神的な負担がなくなるのではないでしょうか。

 薬は本当に良いものが出来ました。ただし吸入器は何回も書きますが使いすぎは心臓に負担を与えますので、そのときは楽になっても将来的に心臓を患う可能性があります。出来れば発作の初期に使い、後は持続時間が長く穏やかに効いてくる内服薬で対処するのがよいと思います。

 一方、自分自身の事を振り返ってみて感じますが、体力は出来るだけつけた方がよいと思います。私の時は、水泳は呼吸器に悪影響があり、発作が出る可能性があるので、プールには入るなと指導を受けました。

 今はむしろ呼吸器や皮膚を鍛えるために水泳は奨励されているようです。体調がよいときはどんどん運動すべきだと思います。皮膚を鍛えることも意外に大事で、「乾布摩擦」なんかも良いとされています。

 呼吸器を鍛えるために楽器の演奏も、もしかしたら良いのかもしれません。私は大学を卒業してから、音楽が好きで吹奏楽部の顧問をしていたことがありますが、そのときついでにフルートの練習も始めました。社会人バンドにも入って、一時はコンクールにも出演しましたが、そのハードな練習はかなり気管支を鍛えてくれたと思います。

 また喘息患者にとって、自分のアレルゲンがなんであるかを知っておくことは大事です。避けられるものなら出来る限り避けた方が日常生活が楽です。私の場合は、以前にも書きましたが、ハウスダスト、ダニ、猫の毛などに反応が出るようです。

 食べ物は、私は偏食でしたが、出来るだけ野菜、それも農薬の少ない新鮮な野菜がよいと思います。水も少なくとも簡単な家庭用浄水器があると体には優しいと思います。

 化学物質が原因の人もいます。私が今住んでいる家は新築でしたが、住んでから5年ぐらいは季節の変わり目に発作が出ました。家の壁の化学物質のせいなのか、新しい環境のせいなのかは分かりませんが、私の職場の同僚がやはり転居したら発作が出たと言っていましたので、多少なりとも関係があるのかもしれません。

 そのこともあって、実は現在の家には畳の部屋が一つもありません。全部フローリングにして掃除がしやすいようにしています。



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