黄砂とぜんそくの関係

 2010年5月22日の天気予報で「黄砂」がやってくると報道されていましたので、そのことについて少し触れたいと思います。

 そもそも「黄砂」というのは、東アジア内陸部の砂漠や砂塵が上空に巻き上げられ、それがはるばる日本まで運ばれ降ってくる現象です。

 ただしほとんどの砂粒は発生現場近くに落下します。その中で日本まで運ばれてくるのは、直径が0.0005〜0.005mmぐらいの軽い砂粒です。しかしこの大きさになると、砂粒というより砂塵といったほうがよさそうです。

 これらの黄砂の組成は各種の鉱物が主体になっていますが、浮遊中に硫黄酸化物や窒素酸化物を吸着する性質もあるようで、これらがぜんそくやアトピーの悪化を誘発しているのではないかと推測できます。

 そこでこれを吸い込まないように努力したいわけですが、基本的にはこれより隙間の小さいマスクを使用しないと、遮断できないはずなので、結構大変です。

 長々と書いていますが、実は黄砂が来ると言われる前後の日程で、なんとなく喉のあたりに喘息の症状を感じることが多いので、この記事を書いています。

 喘息というのは何の前触れもなく、ある日を境に突然発作が出てくるので、こういった黄砂の影響も無視できないのではないかと思っています。

 ただ普通の健康な人はほとんど感じないようなアレルゲンでも喘息患者はすぐに発作が出ますので、原因を特定するのが大変です。

 どんなときに症状が出たか、日付、天候、気温、、湿度、前後の気象情報、風邪等の体調など、発作が出たときに記録しておくと原因を特定する助けになると思います。

 さて、今回は幸いにして呼吸困難に陥り、吸入器の助けを借りなくてはならないような所まではいっていませんが、なんとなく違和感があり、今日現在も少しばかり息苦しく感じています。

 西日本から順に雨が降り出し、幸か不幸か黄砂の影響は軽いものですみました。今朝はそれほど息苦しさは感じません。花粉もそうですが、雨が降ると雨粒の中に微粒子がとらえられ、そのまま地面に落ちてしまうため、空気中から吸い込むという事はなくなるようです。

 しかし原理的には雨粒と一緒に地面に降り積もっているわけですから、雨が上がってかんかん照りになり、そこに風が吹いたりすると、それが一気に舞い上がることになるので、症状は雨後に強風が吹いたときの方が強く出るのかもしれません。

 もちろん統計的なデータをとって観測しているわけではありません。あくまで感覚的なものです。



ブタクサと喘息


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