今日の話題はブタクサです。しかし何とも妙な名前です。英語の名称でhogweedというのがあり、hogが豚を意味し、weedがクサを意味するので直訳してブタクサになったようですが、なんだか安易です。
そもそもなぜ英名にhogがつくのかと思うのですが、一般的名称はragweedとなっていて、ragならボロ切れや端切れを意味しますので、ボロクサとなっていてもいいような気もします。
それはそれとして、原産は北アメリカで、やはりセイタカカワダチソウと同様の帰化植物です。分類はキク科で、開花時期が7〜10月。今年は暑さが続いているので、今でも河川敷で花を見ることが出来ます。
高さは1mぐらいで、葉っぱは菊のようなニンジンのような、切れ込みの多い葉っぱで先端付近が5〜6本に枝分かれし、その先が10〜20cmぐらい伸び、そのまわりに黄色い小花が複数咲きます。私が見た感じでは、全体としては黄緑色のように見えます。
問題は花粉ですが、風媒花ということなので、風に乗って運ばれます。つまり家の付近にこのブタクサがいっぱい生えていれば、家の中に花粉が入り込む可能性が充分にあるということです。
でこの花粉がアレルゲンとして、花粉症や喘息を引き起こすらしく、秋から冬にかけての代表的なアレルゲンとして知られています。
花粉を顕微鏡で見たことがあるのですが、大きさは直径0.02mmぐらいで球形です。表面がとげとげしていて、粘膜に付着しやすそうですし、くっついた瞬間悪さをしそうな恰好をしています。金平糖のトゲをもっと小さくして、数を増やしたような形です。
対策ですが、家の周りにブタクサが生えているようなら、早い内に刈り取るのが良いと思いますが、遠くから飛んでくる場合もあると思います。
その場合は、衣類や布団は室内で干す。この時期だけ窓はあまり開けない。掃除をこまめに。喘息は夜出やすいので、息苦しくなる前にマスクをつける。空気清浄器を使う。
ちなみに私はここ数日なんとなく喉がおかしかったので、フローリングの隅にたまっていた綿埃等を必死に掃除したところ、症状がでなくなりました。どうやら私の喘息はやはりダニが怪しいようです。