大人になって急に発症

成人ぜんそくが増加(2012.10.25)

 昨日は急に冷え込みました。北風が吹いた関係かなと思いますが、寒くなったので若干血圧上昇の兆しはあったものの、喘息症状は少し治まりました。

 ということは、昨日書いたように、今回の喘息は「微小粒子状物質」が関連しているのかなという気がします。つまり私が住んでいるのは埼玉県ですから、南風が吹けばこの物質が飛んできますが、北風が吹けば神奈川の方に流されますので、喘息症状は軽くなるということです。

 しかしこれをデータ化するには自分の喘息症状とその日の風向きをデータベース化して、少し長い期間見なければいけないので、これはかなりやっかいです。

 幸いにも症状がそれほどひどくないので、ダニ、花粉、微小粒子状物質の三つが怪しいと言うことで、いったん話をまとめようと思っていたのですが、たまたま朝のテレビで「成人ぜんそく」という話をしていました。

 何気なく聞いていると、これまでは小児喘息が主流で、それが治りきらずに私のような一生涯の喘息持ちになることが多かったようですが、この成人ぜんそくは、大人になってから初めて発症するぜんそくみたいですね。

 当初は風邪をひいたような症状で、咳が長引くことが特徴のようですが、これは他の病気でもあり得ますので、これだけでぜんそくとは言えないと思います。

 また大人の場合は、子どもと違って気管支もある程度出来上がっていて、しかも気道も子どもより広いと思われますので、いわゆるぜんそく特有の「ヒューヒュー」と言った呼吸時の音も聞こえにくいのかなと思われます。

 そもそも喘息は、いわゆるアレルギー体質の結果生じることが分かっています。アレルゲンとなるのは、私の場合ダニ、花粉が主であることがわかっていますが、子どもの時は猫の毛や、単なる寒さでも症状が出ました。

 それが中学生ぐらいになると少しずつ収まってきたわけですが、その代わりに表れたのがアトピーです。要するに抗体によって反応する場所が気道や気管支から皮膚表面に移動しただけです。

 結局気管や気管支、そして皮膚も、外の空気に直接触れている場所です。(気管は息を吸い込みますので、広義の意味で空気に触れていると考えています)つまり空気中のアレルゲンが、皮膚や粘膜の上皮細胞にある抗体と激しく、過剰に反応して、喘息や花粉症が起きているわけです。

 最近は、大人になって突然花粉症になった、という人が増えているわけでが、鼻や喉の粘膜ではなく、それが気管の粘膜で起きれば、当然喘息症状が出るはずです。

 対策としては、基本的にはアレルゲンを特定し避けるしかないと思います。私の場合は、ダニ対策として掃除、天日干し、花粉対策としてマスク、空気清浄器を利用し、食べるものは極力食品添加物が少ないものを選んでいます。

 ダニ対策として、簡単にシーツやベッドに吹きかける薬剤も販売されているようですが、私はそれも使いません。基本的に人間が発明した化学薬品は、アレルギー体質の人間にどんな影響を及ぼすかよく分からないからです。

 また一度こういったぜんそく症状が出てしまうと、それ以降も、特定の季節になると必ず症状が出てくるようになりますので、対策は長期間、じっくり腰を据えて行う必要があります。

 ステロイド剤の吸入器は効果抜群で発作はすぐに治まりますが、あくまで一時的な対処療法に過ぎず、喘息の根本原因を解決した訳ではありません。



マスク装着


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