何が硬くなって強ばるのか

体が硬くなる原因とその対処(2014.1.24)


 体が硬くなるというのは、筋肉やそれを構成する筋繊維、さらに関節の周辺に存在する腱や靱帯が硬くなっていくということなのだろうと思います。

 もちろん、曲がるという部分にのみ注目すれば、関節の中の軟骨の問題もあるかもしれません。

 しかしいずれにしても、どんな組織であれ、液体成分以外は基本的に我々の体を構成しているのは細胞ですから、例えば筋肉が硬くなって弾力性が失われたというのをミクロの視野で見れば、個々の細胞が硬くなったということのように思えます。

 またもしかしたら細胞と細胞を接続している部分の可動領域が減ると言うこともあるのかもしれません。

 これについて調べてみると、細胞と細胞の結合を「細胞結合」と呼び、どんな物質が関係しているかもちゃんと研究されていることが分かりました。ただその内容は、専門的すぎて私にはそれを説明できるだけの知識がありません。

 それでもイメージとして思えるのは、例えば細胞が縦に一直線に並んでいるとして、若いときはその細胞に柔軟性があり、鞭のようにしなやかに曲がるのに、年齢を重ねると、それがひび割れたホースのように曲がりにくくなると言うことだと思います。

 その原因として考えられるのは

1.植物の樹木の幹のように、細胞そのものが分裂しなくなり硬化する

2.細胞を形作っている細胞膜そのものが硬くなって、変形できる割合が減る

3.細胞そのものを結合させている部分の接着物に柔軟性がなくなる

と言う3つの原因が考えられるような気がします。

 1.については、細胞分裂の回数はほぼ決まっているということですから、加齢と共に組織内に分裂できなくなった細胞が増え、それが硬化し、全体の柔軟性を失わせる結果になりそうです。

 この場合、分裂回数をコントロールするのは不可能ですから、これを防止するのはかなり難しいような気がします。ただ分裂しなくなった細胞を、何かが壊して排出し、新たな細胞に置き換えると言うことは可能であるようにも思います。

 (傷ついた場所にかさぶたが出来、それが剥がれ落ちると言うようなイメージを持っています)

 ではどうやったらそれが出来るのかと言われれば、要するにこれは新陳代謝のことですから、よく寝て、運動をして、良質の栄養を摂るという、健康の基本的な条件に戻りそうな気がします。


細胞膜の柔軟性


老化関連


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