下降曲線の傾きを緩やかにする

必ずやって来る老化を穏やかにするには(2014.4.20)

 私は理系なので、「老化」という言葉を考えると、頭の中に右下がりのグラフが浮かびます。横軸が時間。縦軸が体力、健康度といったグラフです。

 このグラフは誕生したときすでにある程度の体力、健康度があると思いますので、最初は原点ではなく縦軸の上のほうから出発します。

 その後、母親からの母乳、離乳食、普通食と続き、グラフは右肩上がりに健康度が増すイメージです。ところがある時期を過ぎると「老化」が始まります。

 この始まる年齢は、人それぞれの感覚があると思いますが、ネットのアンケート等を調べてみると40才前後から始まるようです。つまり右肩上がりのグラフは40歳前後にピークとなり、そこから緩やかに下降していくということです。

 では「老化」を感じる肉体的な変化とはどんなことか。これもネットで出ています。(便利な世の中です)

 主なものは「白髪」「徹夜が出来ない」「しわが増えた」「太りやすい」「物忘れ」「視力の低下」「間節の痛み」「トイレが近い」「薄毛」「酒が弱くなった」等だそうです。(gooランキングを参考にしています)

 こういった現象がある時期から五月雨式に少しずつ生じてくるわけで、それをある日あるとき突然意識してしまうと、「あ〜俺も年をとったなあ」と感じるわけです。

 「まだまだ若いものには負けないぞ」なんていう意識は「すでに年をとってしまった」という意識の裏返しです。私も50代で息子や学校の生徒を相手に卓球等をやって、「まだ負けないぞ」とは思いましたが、そう思っているのが年をとった証拠だということです。

 話を戻して、そういうわけで、一生の健康度を表すグラフを作ると、40歳前後にピークがある山型のグラフが見えるわけですが、このグラフの特定部分を拡大すると、全体としては上り調子、または下降気味の曲線であっても、その中にまた小さな上下動が見えてきます。

 株式投資のチャートグラフのようなものだと思いますが、要するに40歳まで上り調子といっても、それは好調と悪化の小さな波を繰り返しつつ上っていく行くわけです。

 当然下降曲線もそういった小さな上下動がありますから、いつごろから下降したとはっきり期日を特定できません。そして50代、60代になると、ふと若い頃を思い出して、「年をとったなあ」と感じるわけですが、重要なのは常に小さな上下動を繰り返しつつ徐々に下降していくということです。

 問題はこの下降曲線の全体的な傾きを、少しでも緩やかにするにはどうしたら良いかということだと思います。そういう視点で、昨日の母親に関する記述を見ているわけですが、老化というのは、ある意味もぐらたたきみたいなものだなとも思います。

 衰えつつあるあちこちの器官を、何とか修復しもう少し長い期間働けるようにする作業が治療だと思われます。しかしその治療効果もある限界を越えると、直らないということになるわけです。

 ということは治療効果が少しでも高くなるような方法を日ごろから実践しないといけないという結論になり、それが様々な健康法としてマスコミを賑わしているのかなと思います。
  


むくみへの悪循環


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