通勤だけでも運動になります

年金暮らしで運動不足になり、さらに血圧上昇?(2015.11.30)

 体重増加は血圧上昇につながると書いていますが、運動によって筋肉が増えた状態なら、それに伴って心臓の筋肉もそれなりに鍛えられているはずなので、血圧は上昇しないはずです。

 つまり問題になるのはやはり脂肪ということになるわけです。私の場合、大学時代の体型はかなりのやせ型でした。体質だと思っていました。

 その後喘息が少しずつ軽快したこともあり、就職先の高校で卓球部の顧問を務め、一時期生徒とともにかなり一生懸命卓球の練習に打ち込みました。

 その時期は脂肪よりも筋肉がついたと思っています。ところが、人事異動により職場が変更になり、新たな場所で様々な責任を負う立場となり、ストレスが激増。

 アルコール量が増え、食事量が増え、運動不足もたたり、首筋の後ろがいつも熱く感じ、肩がこわばるようになったため医者へ行くと、高血圧という診断で、それ以降降圧剤を飲み続けています。

 このころの体重は、もっとも重い時で67kgぐらいでしたから、卓球をやって筋肉がついたと思われるころの体重と比べても10kg以上増えています。

 実は私の専門は物理なのですが、そこにエネルギーという分野があります。そのエネルギーの中で、物理では運動エネルギーという語句がよく出てくるのですが、これは公式でいうと1/2×(質量)×(速さの二乗)という公式になります。

 質量というのは、人間でいえば体重に該当しますが、同じ速さで歩こうとすると、この公式から考えると体重が55kgの時と67kgの時では、その必要なエネルギーは約1.2倍になります。

 つまりそれだけ血液から酸素を供給しないといけないということになり、これまた、標準血圧だった人が、運動不足で脂肪のみが増加した場合、血圧が2割程度上昇するという証明になりそうです。

 というわけで、要するに体重(脂肪)を減らせばよいということになるのですが、年金暮らしになると、フルタイムで働いていた時より明らかに運動不足だなと感じます。

 ここのところ都内に行く用事が何回かあり、そのたびに歩数計を持っていくのですが、帰ってくると8000歩前後歩いています。これなら何も日ごろからウォーキングをしなくても、通勤だけでウォーキングになるんだなと思えます。

 しかし普段は自宅の周りをウロウロするだけですから、やはり運動を意識して食事量を変えない限り、ますます脂肪が蓄積されるという結論になります。



食品中の脂肪


高血圧の基礎


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