血圧と糖分が関係

血管内皮細胞が傷つく原因(2015.12.31)

 穏やかな天気の大晦日です。バンコクから日本に帰国して「寒いな」と思いましたが、例年に比べると暖かいような気もします。普段ならすでに芽を出している我が家の庭の水仙ですが、全く顔を見せません。

 先ほど風も少ないと思ったので、いつものウォーキングコースを歩いてきました。歩数は4600歩。ちょっと少なめですが、まあ少しでも歩けば気持ちが良いです。

 バンコクから引きずっていた時差ボケが少しずつ解消してきましたが、同時に血圧も少しずつ上がってきたようです。今朝は140/85でした。この程度で収まってくれればいいのですが、この先はもう少し上がるのではないかと予想しています。

 暖かい地方に行き散々街歩きを楽しんで、さらに水分や果物を摂ったことにより、帰国して数日間血圧が低かったことになります。

 だとすれば、気温の変化を自分で変えることは出来ませんから、対策としては運動不足と水分不足や果物不足に気を付ければよいということになりそうです。

 ちなみに先日来まとめていた血管内皮細胞の活性化ですが、先ずはこの細胞を傷つける要因を減らさないといけないようです。では何が原因でこの細胞が傷つくのか?血管をゴムホースとして、まず基本的な物理的に傷がつく要因を考えると

@ 内部を流れる血液に不純物が多く、それが内壁に衝突して傷つける
A 血圧が高ければ、当然内皮細胞への圧力が高まるので傷つく確率が増える

ということは、これだけの単純な考えであっても糖分の多さや高血圧は、常に血管内皮細胞を物理的に傷つけている可能性があるわけで、ある意味悪循環になっているようにも思えます。

 またあるブログを読んでいたら、いわゆるメタボリックシンドロームの症状としてあげられる脂肪の蓄積は、その脂肪から様々な有害物質が血液内に溶け出して、これが血管内皮細胞を傷つけると書かれていました。

 つまり太りすぎ若しくは、腹部に脂肪を貯めこむと血管内皮細胞が傷つきやすいということです。

 さらにこういった物理的もしくは化学的な力により細胞が傷つくと、それらの細胞を修復する作業が行われますが、その際人間の皮膚と同じようにある種のかさぶたができるそうです。

 そうなると内壁の空間が狭くなりますから、血液は流れにくくなり、それを察知した神経系が、末端まで血液を送ろうとして血圧を上げることになります。

 一方で内部を流れている血液の状態が相変わらず改善されなければ、狭くなった血管壁を構成する血管内皮細胞はさらに傷つきまたかさぶたができ、というのを繰り返し徐々に血管そのものが柔軟性を失ってしまうようです。

 これがいわゆる動脈硬化と呼ばれる状態で、加齢に伴って多かれ少なかれ起きる現象ですが、それが高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームでは、その進行がさらに促進されるということです。

 理詰めで考えていくと、毎晩糖質がたっぷり含まれたビールを飲んでいた私はかなり不安になってきました。幸いにアルコール以外で甘いものを食べる機会はほとんどなかったので、それでこれまで何とか体は持ちこたえてきたと言えるかもしれません。

 バンコク旅行では、かなりビールを飲んできましたので、今日からは焼酎だけにしようと思っています。



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高血圧の基礎


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