病気すなわち薬という発想

薬さえ飲めば病気は治るのか?(2016.7.15)

 昨日記事を書いた後、さらにネットで国民健康保険税の負担について調べていたのですが、ともかく不満は大きいですね。というかやはり基準となる所得が300万以下だと、収入に対する負担が大きすぎるような気がします。

 それでいて上限があるというのも実に不思議です。一人の人が経験する医療に差がないという考えで、特定の人に負担が増すのは良くないという考え方なのかもしれませんが、それなら所得税だって同じだなと感じます。

 とはいうものの、年収の大きい人は所得税の割合が大きくなっていますから、それで相殺されるという事なのかもしれません。

 しかし経済が発展していく限り、収入の格差は広がる一方で、特に下限は収入ゼロでそれ以下にはならないはずですが、上限は何億、何十億という人もいるようですから、このあたりの制度的な問題も気になります。

 まあしかしこのブログは経済ブログではないので、話はこのぐらいにして、ネットで拾った健康関連のニュースから面白そうなものをいくつか。

 先ずは常に気にしている高血圧ですが、原因はストレスや食事、睡眠不足等が考えられます。しかし、これ以外に大気汚染が関係するという面白いニュースがありました。

 ただし大気中のどの物質と関係するのかということまでは分かっていないようですし、ニュースそのものも短いものなので、信憑性はいまいち。

 そこであらためて「大気汚染 高血圧」という語句でネット内を検索すると、かなりたくさんのページがこういった危険を指摘しています。

 とはいうものの、理論的にこういう作用機序で血圧が上がると書かれたものはほとんどありません。なんかこれまた単に不安を煽っているような記述が多いです。

 ただ私自身が考えるに、光化学スモッグと呼ばれる窒素酸化物や硫黄酸化物、さらに黄砂やPM2.5等の濃度が高くなれば、その毒素を排出しようとする働きが体内で起き、血圧を上げて血流を活発にする必要があるのではと考えることは出来ます。

 しかしではどの程度上がるのか、どの程度の汚染だと上がるのか、汚染空気中に滞在する時間がどのくらいだと影響が表れるのかというような、細かいデータはなさそうです。

 以前このブログでも取り上げたような記憶があるのですが、花粉の季節は血圧が上がりやすいような気もします。これも花粉の成分と体の免疫系が反応するためかなと思っています。

 要するに、私がこれまで何回も経験しているように、ある日突然血圧が上がるなんてことが結構あるのですが、その原因はストレスや運動不足、睡眠不足、塩分量、寒さといった定番の理由から、加齢によるもの、季節的なもの、大気汚染や花粉、遺伝、何らかの内臓の病気によるもの、神経性のものまで多種多様の要素があるという事です。

 でどうするか?という事になった時、医者に行くと「血圧が高いです。降圧剤を処方しますから飲んでください」との一言で治療が終了。これで高血圧患者の出来上がりで、基本的には、その後一生降圧剤を飲み続けることになります。

 ちょっとばかり医療不信の気持ちが入っているので、ついこういう書き方になってしまうのですが、ふつう何か問題を解決するときは、それが起きた原因を考え、そこから対処法を考えます。

 しかし現状の医療現場は、忙しいせいもあるのかもしれませんが、風邪ならこの薬、腹痛はこれ、鼻炎ならこのカプセル、喘息はこの吸入器、血圧は降圧剤等々、病気すなわち薬という発想しかないような気がします。

 それが患者の立場に立った医療と言えるのか?やはり不満を感じますし、医療は金儲けの道具だと批判されてしまう理由の一つであるような気もします。



減塩が一番?


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