「血圧のコントロール」とは

2019.8.10

  梅雨明け宣言以来連日猛暑が続いています。当初は「暑すぎる」とは思いつつ、「まあ何とか乗り切れるか」と思っていたのですが、既に暑さが2週間ぐらい続いているせいか、体への疲労の蓄積も多くなっている感じ。

 暑いので、外に出る機会も減り、体力を使うということはないのですが、暑い環境の中で過ごしているというだけで、体は勝手にストレスを感じ、発汗作用等を常時維持しなくてはならず、徐々に疲労が蓄積しているのかなと思われます。
 
 まあ幸いにしてまだ食欲はあるので助かっていますが、これで食欲がなくなり、夜も不眠気味となり、昼間はだら〜っと過ごすという生活が続くと、体はますますばててしまいそう。

 先日かかりつけの診療所に行ってきましたが、待合室には想像以上に大勢の患者さんが待機していてびっくり。私は予約して行ったのですが、飛び込みの患者さんが多かったせいか、結局診察まで30分ぐらい待たされました。

 しかし待合室の顔ぶれを見ると、意外に40代50代と思われる人の顔も見え、やはり連日の暑さで体調不良を感じている人が増えているのかなと感じました。
 
 私の診察の順番が来て、先ず7月下旬から降圧剤の服用を停止していることを申告。その場で血圧も測定しましたが、140/80ぐらい。

 「時に90/55ぐらいまで下がることがあったので、服用を中止しています」と伝えましたが、「寒くなって上がってくるようなら再開してください」とのことでした。

 ちなみにクモ膜下出血後、MRIの検査によって頸動脈の狭窄があることが分かり、「血圧のコントロールが重要」と医師からは言われています。しかしでは具体的に「血圧のコントロール」とは何を指すのかと言うのが曖昧です。
 
 要は正常血圧(この言い方も定義としてははっきりしないと思っています)の130/80以下になることが望ましいということなのではと解釈していますが、血圧そのものも1日の内で大きく変動するので、結局数字は目安にしかなりません。

 つまりちょっと運動する、動き回る、テレビを見て興奮する、咳やくしゃみをする、周りの人と話をする、というような行為だけでも血圧は簡単に10〜20上がる印象です。

 というわけで、測定時はすべての外部環境をなるべくシャットし、5〜6回深呼吸したのち測定するようにしていますが、そんな時に限って、突然テレビから金切り声のコマーシャルが聞こえてきたり、電話のベルが鳴ったりします。

 医療機関に行って血圧が上がるというのも、医師が見ている、看護師さんがそばにいる、周辺に他の患者さんが待機している等のざわつきを何となく体が感知し緊張するため、いわゆる「白衣高血圧」という状態になって数値が高くなるのではと思っています。

 そう考えると、「血圧のコントロール」という判断が、実に難しいことだなと最近感じるようになっています。すべての刺激を排除して、いわゆる瞑想状態で血圧測定を行い、その数値が130/80以下なら問題ないのか?

 それとも日常生活のちょっとした時間の合間に測定した数値が130/80以下でないといけないのか?血圧に神経質になると、余計なことに気を使うことも増え、それによって血圧が上がるということもあるのではと危惧しています。

 



降圧剤の服用を再開


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